記録的な大雨と酷暑に襲われた歴史的な7月でした。
台風12号は九州南部で彷徨う動きで、宮崎や高知では200mmを超えるところも。
また台風の縁をまわる南風のフェーン現象により鳥取市で38.5℃など。
台風12号は午前1時頃に三重県伊勢市付近に上陸
その後、近畿、中国地方を縦断し、夜には九州北部へ。
西の高気圧にブロックされ、九州で動きが遅くなり複雑な動きとなる見込み。
台風本体の非常に発達した雨雲がかかり、三重県や奈良県を中心に猛烈な雨、
また湿った空気の影響で関東甲信〜近畿地方の山沿いを中心に激しい雨。
1時40分奈良県で記録的短時間大雨
曽爾村付近で約110ミリ
1時50分奈良県で記録的短時間大雨
宇陀市付近で約110ミリ
2時奈良県で記録的短時間大雨
御杖村付近で約100ミリ
東吉野村付近で約100ミリ
2時20分奈良県で記録的短時間大雨
桜井市付近で約110ミリ
吉野町付近で約100ミリ
2時30分奈良県で記録的短時間大雨
天理市付近で約120ミリ
桜井市付近で120ミリ以上
高取町付近で約120ミリ
明日香村付近で120ミリ以上
吉野町付近で120ミリ以上
奈良市付近で約100ミリ
田原本町付近で約100ミリ
大淀町付近で約100ミリ
【1時間最大雨量】
1 奈良県曽爾村 93.5mm/h (02:01) [観測史上1位の値を更新]
2 三重県南伊勢町 91.0mm/h (00:55) [観測史上1位の値を更新]
3 奈良県葛城市 70.0mm/h (03:15) [7月の1位の値を更新]
北陸ではフェーン現象で気温上昇、新潟県上越市と三条市で39.5℃の記録的な高温。
台風12号は北上を続け、昼過ぎからは本体の雨雲が関東にもかかり始めました。
夕方は首都圏でも雨や風が強まりましたが、
夜には雨の中心は南東風がぶつかる西部の山沿いが中心となりました。
また大潮、満潮、東寄りの強風など複数の要因が重なることで、
西湘~伊豆東岸にかけては国道走行中の車が高波に飲まれたり、
宿泊施設のガラスが割れて浸水するなど高波の被害が相次ぎました。
西日本はきょうも猛暑で熊本県玉名市で37.2℃。
先日の西日本豪雨も過去前例をみない梅雨末期大雨のタイプ、
そして国内最高気温記録を塗り替えた前例なき酷暑…と異常づくめの夏になっていますが、
この台風も変わり者で、南海上の寒冷渦に沿って反時計まわりに回るように北上。
(その点では2016年8月末に岩手県に上陸した台風10号に類似)
夏の高気圧に北上を抑え込まれる形で、今まで見たことのない特異なコースをたどる見込みです。
すこし気圧配置が変化して関東には海からの東風が吹き込んだため
東京都心は32.2℃とようやく平年並みの暑さレベルに。
また大気の状態が不安定で関東南部~東海地方で局地的に雨雲発達、
岐阜県下呂市で57.5mm/h、神奈川県海老名市で34.5mm/hなど。
高気圧勢力続く西日本は引き続き猛烈な暑さで山口市38.8℃、
広島県安芸太田町加計で38.6℃は観測史上1位。
今日は一段と暑さが極まり、埼玉県熊谷市で41.1℃
5年ぶりに国内最高気温の記録を塗り替えました。
東京青梅市でも40.8℃、東京都心は39.0℃、
横浜市37.2℃、名古屋市39.5℃は7月の観測史上1位。
全国241地点(全体の1/4)で猛暑日は今シーズン最多。
きょうも酷暑で岐阜県郡上市で39.8℃、名古屋市で39.5℃。
東京都心35.6℃は今季最高の気温。
夕方になって九州北部で雷雲が発達。
福岡空港は落雷により滑走路に亀裂が入り一時閉鎖。
台風10号は昼前に沖縄本島付近を通過。
台風中心部よりも周辺部に強い雨雲を伴っていたため
奄美地方の徳之島で73mm/hの非常に激しい雨、日雨量も242mmの大雨。
猛暑は続き、京都府舞鶴市と鳥取市で38.2℃。
きょうも各地で猛烈な暑さが続き、兵庫県豊岡市で38.9℃。
きのう39.8℃で全国トップの気温であった京都市は38.6℃。
東北北部が平年より8日早く梅雨明けし、
これで(梅雨がない北海道を除いて)全地域で梅雨明けとなりました。
沖縄は台風10号が近づいて、あすは雨風が強まりそうです。
ここ連日東~西日本では猛暑日が続いていますが、
岐阜県では気温が40℃を超える猛烈な暑さとなっています。
国内で40℃を記録したのは、2013年8月13日(高知県江川崎で観測)以来5年ぶり、
7月としては14年ぶりのことです。
【各地の最高気温】
岐阜県多治見市 40.7℃
愛知県名古屋市 39.2℃
京都府京都市 39.1℃
(いずれも7月としては観測史上最高)
この猛烈な暑さは少なくとも今週いっぱい続き、月末にかけても暑さが続きます。
原則的には屋外の運動は取りやめて、引き続き熱中症には最大限の警戒をしましょう。
18時20分栃木県で記録的短時間大雨
那須塩原市付近で約110ミリ
きょうは岐阜県の揖斐川町で39.3℃。
全国での168もの観測所で猛暑日を観測。
夕方以降は関東中心に大気が不安定で、所々で雷雲が発生。
荷は日本は背の高い高気圧に覆われて、にわか雨もほぼなし
太平洋高気圧がさらにパワーアップして下降気流により昇温。
岐阜県多治見市で38.7℃、京都市で38.5℃など猛烈な暑さ。
38℃を超えるのは今シーズン初で、東京都心も35.4℃で今季初の猛暑日。
東北南部は平年より11日早く梅雨明け。
上空の気圧の谷の影響で、関東甲信地方では午前中から雷雲が沸く不安定な空模様。
未明には埼玉県鳩山町で55.5mm/h、千葉県佐倉市で44.0mm/hの激しい雨、
午後は再び千葉県館山市で41.0mm/h、神奈川県海老名市40.0mm/hなどで大雨警報も。
東北の日本海側では潜在的な梅雨前線の影響で、夜までまとまった雨に。
非常に強い勢力の台風8号が午後宮古島付近を通過。宮古島の鏡原で45.3m/s
西日本は高気圧に覆われて安定した夏の晴天。
東日本は大気が不安定で、内陸部中心に雨や雷雨。
雨雲を流す上空の風が弱いため滞留しやすく局地的には猛烈な雨の所も。
15時40分宮城県で記録的短時間大雨
大崎市西部付近で約110ミリ
17時20分奈良県で記録的短時間大雨
下市町付近で約100ミリ
17時50分山形県で記録的短時間大雨
米沢市付近で約110ミリ
気象庁はこの一連の豪雨を「平成30年7月豪雨」と命名。
死者不明者150人超えは平成最後にして平成最悪の気象災害となってしまいました。
記録的な梅雨末期豪雨に見舞われた西日本も青空が広がり梅雨明けとなりました。
九州北部(平年比-10日)、中国(-12日)、近畿(-12日)、東海(-12日)
南海上から寒冷渦が北上し、関東地方は朝からにわか雨や雷雨
午後は本州内陸部を中心に雷雲が沸き立ち、局地的に激しい雨。
一連の大雨の峠は越えつつありますが、
四国西部や岐阜県では未明に猛烈な雨となり、
愛媛県と高知県西部に大雨特別警報が追加されました。
また被害が大きかった広島では断続的に強い雨が残りました。
鉄道や高速道路は土砂や流木の流れ込みで復旧に時間を要し、
山陽地区を中心に交通網のマヒが続きます。
0時40分岐阜県で記録的短時間大雨
美濃市付近で約100ミリ
1時岐阜県で記録的短時間大雨¥
関市下之保付近で約100ミリ
関市富之保付近で約100ミリ
1時20分岐阜県で記録的短時間大雨
郡上市八幡付近で約100ミリ
2時30分岐阜県で記録的短時間大雨
七宗町付近で約100ミリ
2時40分岐阜県で記録的短時間大雨
下呂市金山付近で約100ミリ
2時50分岐阜県で記録的短時間大雨
白川町付近で約110ミリ
3時10分岐阜県で記録的短時間大雨
下呂市下呂付近で約100ミリ
5時愛媛県で記録的短時間大雨
愛南町付近で約100ミリ
【最大1時間降水量】
1 高知県宿毛市 108.0mm/h (05:08) [観測史上1位の値を更新]
1 岐阜県下呂市金山 108.0mm/h (03:07) [観測史上1位の値を更新]
3 岐阜県美濃市 83.0mm/h (00:41) [観測史上1位の値を更新]
けさは愛媛県や高知県で猛烈な雨となり、愛媛県では西予市で肱川が氾濫。
岡山県では、倉敷市真備町で小田川などの堤防が崩れ、大規模な冠水被害。
4年前に引き続き広島県内では土砂災害が相次いだ。
大雨の範囲は東に移り岐阜県にも大雨特別警報が発表。
岐阜県郡上市ひるがのでは降り始めから(72時間)の降雨量が868.0mmで過去最大。
この記録的な大雨により47人が死亡、行方不明者は60人超。
梅雨末期の大雨は珍しくないが、ここまで広範囲に甚大な被害が及ぶのは極めて稀。
各都市の48時間降水量(いずれも観測史上1位)
京都府福知山市 422.5mm
大阪府能勢町 433.0mm
兵庫県西宮市 394.5mm
岡山県真庭市久世 400.5mm
広島県広島市中区 407.0mm
鳥取県智頭町 435.0mm
愛媛県今治市 418.0mm
山口県岩国市玖珂 455.0mm
福岡県添田町 536.5mm
6時20分愛媛県で記録的短時間大雨
宇和島市付近で約100ミリ
6時50分愛媛県で記録的短時間大雨
西予市付近で約100ミリ
7時30分愛媛県で記録的短時間大雨
宇和島市付近で約100ミリ
鬼北町付近で約100ミリ
11時40分高知県で記録的短時間大雨
香南市付近で120ミリ以上
梅雨前線の活発化により西日本はきょうも記録的な大雨。
福岡県添田市で日降水量391mmをはじめ、岡山、広島など37地点で観測記録を更新。
高知県馬路村魚梁瀬では降り始めからの雨量(72時間)が1203mm。
各都市の24時間降水量(いずれも観測史上1位)
広島県中区 229.0mm
福岡県中央区 284.5mm
福岡県飯塚市 364.0mm
京都府右京区 290.0mm
新幹線は岡山-博多間で運休、各地で鉄道の運休や河川の氾濫、土砂崩れなどが相次ぎ
岡山、広島、鳥取、福岡、佐賀、長崎、京都、兵庫の8府県に大雨特別警報。
運用開始以来初めてとなる日吉ダムの非常用ゲートによる放流に伴う
桂川の増水で京都市右京区の嵐山の渡月橋は2013年の台風18号以来の越水。
近畿や九州、中国など2府22県で約115万人に避難指示、約264万人に避難勧告。
9人が行方不明になったとの情報も。
台風7号から変わった低気圧からのびる前線と一体化して
梅雨前線の活動が活発化、北陸~九州で激しい雨が断続し記録的な大雨。
各地の河川は増水し、近畿地方だけでも計8万人に避難指示、33万余に避難勧告
【各地の24時間降水量】
高知県馬路村魚梁瀬 431.5mm (23:00)
沖縄県宮古島市城辺 313.5mm (23:20) [7月の1位の値を更新]
長野県王滝村御嶽山 310.5mm (23:20) [7月の1位の値を更新]
石川県白山市白山河内 301.5mm (21:00) [観測史上1位の値を更新]
岐阜県関市 288.0mm (23:20) [観測史上1位の値を更新]
京都府右京区 285.5mm (23:20) [7月の1位の値を更新]
10時40分沖縄県で記録的短時間大雨
宮古島市平良付近で約120ミリ
台風7号は15時に日本海で温帯低気圧に変わりました。
関東は南風が強まり千葉市で24.4m/sで強風による被害も。
また南西諸島は大気が不安定で沖縄県多良間島で129mm/hの猛烈な雨。
南海上では次の台風8号が発生しました。
勢力は最盛期の960hPaよりすこし落としつつも台風7号で九州は大荒れ。
帰宅時間帯に雨風が強まり福岡県博多区では31.4m/sで観測史上1位、
長崎県新上五島町頭ヶ島では42.2m/sを観測。
台風から遠く離れた地域でも大雨となり、徳島や高知で猛烈な雨。
沖縄では発達した雨雲がかかり続け、久米島空港327.5mm/日は50年に1度の大雨。
また(梅雨)前線がかかった北海道上川地方を中心に未明からの大雨で石狩川が氾濫。
15時40分高知県で記録的短時間大雨
北川村付近で約120ミリ
17時20分徳島県で記録的短時間大雨
海陽町付近で約120ミリ
17時30分徳島県で記録的短時間大雨
那賀町付近で約120ミリ
海陽町付近で120ミリ以上
台風7号はけさ沖縄本島に最接近。
沖縄県南城市では未明に43.7m/sの暴風を観測。
その後は奄美の西を北上し、あすは九州に近づく見込みです。
16時30分福島県で記録的短時間大雨
昭和村付近で約110ミリ
南会津町東部付近で約100ミリ
16時40分福島県で記録的短時間大雨
檜枝岐村付近で約100ミリ
【各地の最高気温】
1 群馬県伊勢崎市 37.3℃ (14:24)
2 栃木県佐野市 37.1℃ (15:11)
3 福島県喜多方市 36.9℃ (13:38)