
日本付近は高気圧の通り道となっていますが、その中心はすこと北に偏っています。
高気圧の中心に近い日本海側の各地は秋晴れとなりそうですが、
一方の太平洋側ほど雲が多くなり陽射しは少なめです。
それどころか関東南部沿岸にはは雨雲がかかり、想定外の雨模様。
傘も持っておらず予報に怒りを感じている人も多いかもしれません…
高気圧縁辺部の湿った空気の影響により、
昨夜未明から奄美大島で猛烈な雨となり被害が出ているようです。
きょうも激しい雨のおそれがありますので土砂災害や浸水等に警戒してください。
0時鹿児島県で記録的短時間大雨
奄美市笠利付近で120ミリ以上
龍郷町付近で120ミリ以上
秋の三連休最終日のきょうは移動性高気圧の後面に入り、
日本付近にはすこし湿った空気が流れ込みます。
東日本の一部や九州でも雲が多くなり、一部で雨もぱらつきました。
雲が多くなり…と簡単に申し上げますが、
こちらは3,000m級の天空に身を委ね、ちょっと色気始めた四季の彩りを収めるべく、
ちょっとでも雲が出てきたら台無しになってしまうので、かなり時間との勝負でした。
案の定あさ9時までは青空でしたが、10時には稜線やピークがガスに包まれ、
11時にはあられや雪が降ってきました。
22時鹿児島県で記録的短時間大雨
奄美市付近で120ミリ以上
台風15号は北海道の東海上で温帯低気圧に変わりました。
昨夜は首都圏を中心に暴風による交通機関マヒにより
3.11以来の帰宅難民騒動となりましたが、
この近所でも倒木があったり道端に木の枝や葉が散乱していたりします。
天気のほうは東~西日本の太平洋側では陽射しが戻って台風一過となりますが、
台風が持ち込んだ暖気から秋の空気への衣替え作業につき
午後は関東など広い範囲で雨雲が増殖し、
にわか雨というよりはちゃんとした雨になってしまいました。
朝の予報段階で傘マークはついていたのですが、
「天気予報のウソつきー」という声があちこちから聞こえます(泣)
台風15号は非常に強い勢力を保ったまま、14時頃に静岡県浜松市に上陸しました。
静岡県御前崎にある当社研究所の屋上に設置の簡易気象計では、
15:20に最大瞬間風速で51.9m/sを観測。雨量計の値は452mm/h(壊れてましたね…)
台風本体の発達した雨雲がかかって、東海・甲信地方を中心に非常に激しい雨となりました。
14時30分山梨県で記録的短時間大雨
南部町南付近で約100ミリ
富士山東部付近で約90ミリ
15時山梨県で記録的短時間大雨
富士山西部付近で約100ミリ
早川町南部付近で約90ミリ
身延町南部付近で約90ミリ
身延町北東部付近で約90ミリ
南部町北付近で約90ミリ
15時30分山梨県で記録的短時間大雨
富士吉田市付近で約90ミリ
都留市付近で約90ミリ
山中湖村付近で約90ミリ
富士河口湖町東部付近で約90ミリ
16時山梨県で記録的短時間大雨
富士山東部付近で約100ミリ
16時30分山梨県で記録的短時間大雨
身延町北東部付近で約100ミリ
富士山西部付近で約100ミリ
南部町北付近で約90ミリ
鳴沢村付近で約90ミリ
富士河口湖町西部付近で約90ミリ
17時山梨県で記録的短時間大雨
富士吉田市付近で約90ミリ
また台風の進行方向東側にあたる関東首都圏や東北太平洋側では、
急激に風も強まり、帰宅時間帯での交通機関への影響などが懸念されます。
雨と風の両方に対して、最大級の警戒が必要です。
【日最大瞬間風速】
1 静岡県 御前崎 45.1m/s 南 (14:34)
2 東京都 八王子 43.1m/s 南 (16:37)
4 東京都 江戸川臨海 41.0m/s 南南西 (18:24)
これまで足踏み状態だった台風15号ですが、
高気圧が弱まり道が開けると同時にブレーキからアクセル全開になる見通し。
しかも沖縄以北の海上で975→940hPaまで発達するとは恐るべしです。
道が閉ざされ窮屈な状態では発達せず、ストレスから開放されると成長するみたいです。
あす午後には近畿~関東の沿岸にかなり接近し上陸する可能性もあります。
こうなると雨だけでなく暴風の被害も懸念されます。
また日本海沿いに停滞する前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、
台風接近前からの先行大雨で早くも各地で被害が出てしまいました。
特に兵庫県や東海地方で激しい雨となり、愛知県の庄内川が氾濫。
一時名古屋市などでは100万人以上に避難勧告が出されました。
【24時間最大雨量】
3 岐阜県 多治見 432.0mm (19:00) [観測史上1位の値を更新]
6 徳島県 徳島 378.5mm (22:20) [観測史上1位の値を更新]
7 兵庫県 郡家 356.5mm (18:20) [観測史上1位の値を更新]
9/16の衛星画像と比較すると、随分と逞しくなってしまいました。
これまで進路を阻まれて足踏みしていた台風15号ですが、
高気圧が弱まる間隙をつく形で道が開けて本州の南海上を北東に進み、
21日午後には東海~関東の沿岸にかなり接近し上陸する可能性もあります。
また日本海沿いに停滞する前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、
東~西日本の広い範囲で大雨となるおそれがあります。
12号の被災地では土砂ダムの決壊が懸念されていますが、
紀伊半島も再び激しい雨が降り出す見込みですので警戒が必要です。
きょうは前線の南下に伴い、空気が夏→秋に変わった東北地方でクールダウン。
真夏の暑さから一気に肌寒い陽気に変わりました。
仙台の午後2時の気温:18日31.1℃⇒19日18.5℃
東京も日中は11日連続の真夏日でしたが、夜は北風に変わってエアコン要らずに…
きょうは高気圧のパワーが盛り返し、
台風15号からの湿った空気の流れ込みは少し西にシフト、
九州では断続的に激しい雨となっていますが、
東北南部から関東~近畿にかけて青空が広がり陽射しが照りつけそうです。
33℃前後まであがるところが多く、湿度も高く大変蒸し暑い状況ですので
熱中症にはくれぐれも気を付けて連休を満喫してください。
(東京都心の最高気温は31.7℃で10日連続の真夏日に)
対して前線北側の北海道はぐずつき天気で肌寒い陽気です。
さて、その台風15号ですが、沖縄近海で迷走しながら
次第にその勢力を増して暴風域を伴うようになりました。
あす以降は次第に北上を開始し、最終的には
日本の南岸沿いを通るコースをとる確率が高くなっています。
日本海の前線も相まって北~西日本の広い範囲で大雨に警戒が必要な1週間となりそうです。
台風15号が沖縄本島近海で足踏み状態となっています。
付近の海水面温度が高いため緩やかに発達傾向で、
長時間にわたり強風・高波・断続的な激しい雨に見舞われるおそれがあります。
また、「暖湿流による地形性の大雨」となっている九州・四国・紀伊半島の南東斜面に加えて、
きょうは前線がかかる東北地方や本州日本海側でも激しい雨となるおそれがあります。
あすにかけては湿った空気の流れはやや西にシフトし、
関東~近畿では陽射しもあって非常に蒸し暑くなりそうです。
熱中症にもくれぐれもご注意ください。
「この暑さはいつまで続くの?」という質問をよく受けます。
とりあえずの回答は「今週いっぱい」となります。
現在東北地方まで押し上げられている前線が週末以降は南下し、
天気が崩れると同時に空気が入れ替わるため、暑さもひといきとなりそうです。
さて、昨夜発生した台風15号はこのあと沖縄・奄美に近づくおそれがあります。
気圧配置が夏仕様のままなので、高気圧に閉じ込められた構図に変化なく、
12号同様に複雑な動きとなる可能性があります。
また足踏み状態となると先月上旬に本島付近に長居した9号同様に
影響が大きくなってしまうので注意が必要です。
17時30分山梨県で記録的短時間大雨
笛吹市付近で約70ミリ
紀伊半島に記録的な豪雨と甚大な被害をもたらした台風12号は、
日本海で温帯低気圧に変わりました。
呼び名は変われど相変らずのノロノロ運転で、
南からの湿った空気の流れ込みは北日本にシフトします。
今度は北海道に停滞する前線に向かって、
この低気圧や台風第13号の周りを回って暖かく非常に湿った空気が流れ込むため、
6日夕方にかけて局地的に非常に激しい雨が降り、
昭和56年の水害に匹敵する大雨となるおそれがあります。
また紀伊半島はもとより、これまで記録的な大雨となっている地域では、
雨が止んだ後も土砂災害の危険がありますので、いましばらく警戒が必要です。
すでに記録的な降雨量で河川水量や土壌水分量が限界に達していたところに
けさは1時間に120~130ミリという猛烈な雨が追い討ちとなり、
紀伊半島を中心に河川の氾濫や鉄砲水、土砂崩れなどが相次ぎ
死者不明者70名超という甚大な被害になってしまいました。
紀伊半島はもともと雨の多い所で、
通常は2~300mmという雨量でさえ災害の繋がりかねないところ、
台風接近時なんかは500mmや800mmという数字も珍しくはない土地柄ですが、
今回はそれを遥かに凌ぐ降雨量となったため、被害が拡大したものと考えられます。
8月30日18時から9月4日17時までの総降水量(アメダス速報値)は、
奈良県上北山村小橡…1808.5ミリ(年間降水量の3分の2に匹敵)
【24時間最大降水量】
1 三重県 宮川 872.5mm (10:10) [観測史上1位の値を更新]
2 三重県 御浜 796.0mm (09:10) [観測史上1位の値を更新]
3 和歌山県 西川 685.0mm (07:40) [観測史上1位の値を更新]
03時和歌山県で記録的短時間大雨
新宮市南部付近で120ミリ以上
那智勝浦町付近で120ミリ以上
古座川町付近で約110ミリ
串本町付近で約110ミリ
03時30分和歌山県で記録的短時間大雨
太地町付近で120ミリ以上
04時40分三重県で記録的短時間大雨
熊野市瀬戸で131ミリ
思い起こせば、当初この台風は東日本に接近する予測でしたが、
(もちろん地形影響がない分1,000ミリ級という降り方にはならないとしても、)
このノロノロぶりで東京を直撃していたら都市部は一体どうなっていたか…
実際に今年はソウルやニューヨークなど首都大都市を襲う“想定外”がありましたので。
台風12号は、想定以上のノロノロ運転によりと上陸前の躊躇(足踏み状態)により
当初の予測より遅れて午前10時前に高知県東部に上陸しました。
本土上陸時でも台風の進行速度が「ゆっくり」で歩く速さか自転車並み、
というわけで長時間にわたり雨雲がかかり続けたことから、
やはり積算降水量は記録的なものとなりました。
降り始めの8月30日18時から9月3日23時までの総降水量(アメダス速報値)は、
降り始めからの雨量 奈良県上北山…1516.5mm
四国や紀伊半島の南東斜面では台風接近時の大雨は珍しくはありませんが、
(それでも今回の雨量は観測史上1,2位を争うレベルに達した)
今回は普段台風による大雨というケースがあまり多くない
山陰地方で記録的な大雨となり被害が出たことはいささか想定外でした。
降り始めの9月1日1時から3日10時までの総降水量は
島根県安来市伯太 …384.0ミリ
鳥取県大山町大山 …788.5ミリ
鳥取県鳥取市鹿野 …400.0ミリ
鳥取県倉吉市関金 …341.0ミリ
広島庄原市道後山 …341.0ミリ
【24時間最大降水量】
1 鳥取県 大山 783.5mm (13:10) [観測史上1位の値を更新]
2 徳島県 福原旭 771.0mm (10:10) [観測史上1位の値を更新]
3 高知県 魚梁瀬 731.5mm (07:30) [9月の1位の値を更新]
4 徳島県 木頭 721.5mm (10:10) [観測史上1位の値を更新]
5 奈良県 上北山 697.5mm (11:00) [9月の1位の値を更新]
【72時間最大降水量】
1 奈良県 上北山 1474.0mm (24:00) [観測史上1位の値を更新]
2 奈良県 風屋 1128.0mm (24:00) [観測史上1位の値を更新]
3 和歌山県 本宮 1089.0mm (23:10) [観測史上1位の値を更新]
ここ3日間の「傘マーク」は、時々“通り雨”のニュアンスで仕方ないのですが、
「全然降らないではないか」と受けたお叱りから察するに、かなり誤解を与えた感があります。
台風12号は当初予測からかなり西にシフトし、
今夜からあす朝にかけて近畿~四国の沿岸に上陸するおそれが高まっています。
すでに湿った空気のぶつかりにより、
台風から遠く離れた関東の西部山沿いで大雨による被害が出ていますが、
台風本体の雨雲がかかる近畿や四国も断続的に激しい雨となり次第に風も強まります。
大型で強い勢力を保ち、依然として動きが遅いことから、
所によっては記録的な雨量となるおそれもありますので、
土砂災害や河川の氾濫には厳重な警戒が必要です。
10時30分北海道で記録的短時間大雨
空知支庁新十津川町付近で約80ミリ
夏休みが終わり、きょうは「防災の日」です。
今年は地震への対策はもちろんですが、
さしあたりは台風12号の接近に備えなくてはなりません。
あす夜から3日朝にかけて東海~四国の沿岸に上陸するおそれが高まっています。
今回の台風の特徴は以下のとおりです。
・台風は大型で動きが遅く、記録的な雨量となるおそれがある。
・列島縦断型で広範囲で雨風の影響が出る危険なコース取りである。
・台風本体は発達した雨雲が取り巻き、接近時は平野部も含めて猛烈な雨のおそれがある。
・潮位が高い時期で台風進路の東側を中心に高潮のおそれがある。
・太平洋側の広い範囲でうねりを伴って大しけとなる。
土砂災害、河川の氾濫、暴風、高波、高潮に厳重な警戒が必要となります。
すでに台風から遠く離れた関東地方の西部山沿いで記録的な大雨に。
【24時間最大降水量】
1 埼玉県 浦山 328.5mm (23:40)
2 群馬県 伊勢崎 297.5mm (21:00) [観測史上1位の値を更新]
3 群馬県 藤岡 277.0mm (21:40) [観測史上1位の値を更新]
