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9月
すでに記録的な降雨量で河川水量や土壌水分量が限界に達していたところに
けさは1時間に120~130ミリという猛烈な雨が追い討ちとなり、
紀伊半島を中心に河川の氾濫や鉄砲水、土砂崩れなどが相次ぎ
死者不明者70名超という甚大な被害になってしまいました。
紀伊半島はもともと雨の多い所で、
通常は2~300mmという雨量でさえ災害の繋がりかねないところ、
台風接近時なんかは500mmや800mmという数字も珍しくはない土地柄ですが、
今回はそれを遥かに凌ぐ降雨量となったため、被害が拡大したものと考えられます。
8月30日18時から9月4日17時までの総降水量(アメダス速報値)は、
奈良県上北山村小橡…1808.5ミリ(年間降水量の3分の2に匹敵)
【24時間最大降水量】
1 三重県 宮川 872.5mm (10:10) [観測史上1位の値を更新]
2 三重県 御浜 796.0mm (09:10) [観測史上1位の値を更新]
3 和歌山県 西川 685.0mm (07:40) [観測史上1位の値を更新]
03時和歌山県で記録的短時間大雨
新宮市南部付近で120ミリ以上
那智勝浦町付近で120ミリ以上
古座川町付近で約110ミリ
串本町付近で約110ミリ
03時30分和歌山県で記録的短時間大雨
太地町付近で120ミリ以上
04時40分三重県で記録的短時間大雨
熊野市瀬戸で131ミリ
思い起こせば、当初この台風は東日本に接近する予測でしたが、
(もちろん地形影響がない分1,000ミリ級という降り方にはならないとしても、)
このノロノロぶりで東京を直撃していたら都市部は一体どうなっていたか…
実際に今年はソウルやニューヨークなど首都大都市を襲う“想定外”がありましたので。